- ヘルベルト・フォン・カラヤン
- カラヤンの名演動画
- ブラームス:交響曲第1番 ベルリン・フィル 1988年東京ライヴ
- ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ムター,BPO&カラヤン ライヴ録音 1984
- チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調 Op.74 《悲愴》ウィーンフィル 1984
- マーラー:交響曲第9番 ベルリン・フィル 1982 ライヴ
- R.シュトラウス:アルプス交響曲 ベルリン・フィル 1983 ライヴ
- ベートーヴェン 交響曲第3番 「英雄」 BPO&カラヤン ライヴ録音 1982
- ベートーヴェン 交響曲第9番 BPO&カラヤン ライヴ録音 1977
- ドヴォルザーク 交響曲第8番 BPO&カラヤン ライヴ録音 1973
- プッチーニ《蝶々夫人》全曲(1,2)カラス/カラヤン指揮
ヘルベルト・フォン・カラヤン
ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908年4月5日 – 1989年7月16日)は、オーストリアのザルツブルク出身の指揮者で、34年もの間ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めた大指揮者です。
1929年に「フィガロの結婚」の指揮により脚光を浴びたことをきっかけに、1937年のベルリン国立歌劇場でのワーグナーの歌劇「トリスタンとイゾルデ」の指揮の成功から、その名が広く知れ渡りました。
カラヤンの指揮者としての才能、強力なカリスマ性は、同時代の大指揮者フルトヴェングラーに並ぶと称されました。
1947年にウィーン楽友協会で演奏に復帰し、1948年にウィーン交響楽団の首席指揮者となり、翌年の1949年にはウィーン楽友協会の音楽監督に就任しました。
すぐにロンドンのフィルハーモニア管弦楽団と演奏、録音などを精力的に行い、クラシックにおいてヨーロッパの重要な都市での知名度を上げていきます。
それにより、20世紀最高の指揮者の一人に数えられ、ベルリン・フィル、ザルツブルク音楽祭の芸術監督など、ヨーロッパのクラシック音楽界において主要な都市をおさえると共に重要な地位に次々とつき、支配的な影響力を持つことに成功しました。
当時、録音技術の発展と重なり、レコードの普及率も高まっていた時期にカラヤンは積極的に録音にも力を注ぎ、レコードとして総数約2億枚と言われる非常に多くの作品が販売されました。
ドイツ人としては173cmと小柄ではありますが、俳優さながら非常にハンサムであったこともあり、他ジャンルの雑誌のモデルなど様々な自己プロデュースも積極的に行いました。
それによりクラシックの指揮者として大成功を収めた人物像をも作り上げました。カタブツなタイプではなく、柔軟な思考を持つビジネスマンの一面も兼ね備えていたようです。
名声とともに収入が増大し、カラヤンが率いる団員達の給与も増加していくことで世界中の一流演奏家たちを集めることにも成功し、雪だるま式に優れた集団へ成長できました。
ただ、カラヤンは自己プロデュースの上手いビジネスマンとしての才能があったから世界のクラシック界の帝王となったわけではありません。
指揮者としての才能はもちろんですが、常に更なる高みを目指して様々な勉強をし、より深い理解と解釈を得ようと日々努力を重ねていた結果でもあります。
他人に努力する姿を見せることはありませんが、他の偉大な指揮者達よりも非常に多くの楽曲を指揮し、高い評価を得ていることからも弛まざる努力が実を結んだ成功例でもあります。
カラヤンは、『カラヤン・レガート』とも言われる音楽技法により、「美しさ」を求めた独自の指揮法を編み出し、細部にまで徹底して拘りました。
また、カラヤンが目を閉じて指揮をすることは有名です。
様々な憶測なども言われていますが、カラヤンが極限にまで求めた音楽の美しさは、カラヤンのイメージの中にのみあったのかもしれません。
目視して指揮をすることでその感覚に誤差が生じてしまうことを恐れたとも考えられますが、本当の理由を知ることはできません。
クラシックの中に流れるような美しさを求めるのであれば、カラヤンは最高の指揮者です。
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ヘルベルト・フォン・カラヤンについての動画
オペラ歌手の車田和寿(くるまだ かづひさ)さんという方がおります。
キール歌劇場でオペラ歌手としてプロデビュー後、その後ヒルデスハイム歌劇場、ハンブルク州立劇場OperaStabile、ヴェルニゲローデ音楽祭、ザクセン州立歌劇場(ドレスデン)、ザクセン国立劇場(ラーデボイル)、フライベルク劇場、レーゲンスブルク歌劇場などでソリストとして数多くのオペラに出演された非常に才能ある方で、現在は主にYouTubeやSNSなどから音楽関連情報の発信を行っています。
世界で通用する人材の育成を軸にした声楽レッスンも行っています。
YouTube内での解説には一つ一つ非常に説得力があり、理路整然としていて大変分かりやすい形で解説されています。
タレントで元塾講師の林先生を更に穏やかにしたような雰囲気があり、クラシックに対しての造形が深く、非常に優秀な方であることが見て取れます。
クラシック上級の方の中には解釈の相違がある可能性もありますが、非常に勉強になる動画だと思います。是非一度見てみて下さい。
カラヤンの名演動画
カラヤンの名演奏の動画をいくつかご紹介致します。
もちろんまだまだ名演はありますが、管理人の独断と偏見によりセレクトしていますので予めご了承下さい。
ブラームス:交響曲第1番 ベルリン・フィル 1988年東京ライヴ
1988年、カラヤンが指揮によるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏の東京ライヴで、ブラームスの交響曲第1番が非常に高い評価を得ました。
この演奏は重厚な響きと繊細な表現力で、聴衆を魅了しました。また、カラヤンの指揮によって、曲の原曲の内容が引き立つようになり、この演奏は非常に熱狂的な反応を得たと言われています。
圧倒的な演奏で観客を魅了し、演奏が終わると場内から大きな拍手と歓声が上がり、熱狂的な空気が漂ったと記録されています。
当時の最新の技術と指揮者のカラヤンの演奏技術を駆使して行われました。カラヤンは、この演奏を「新しい方法で、古典的な音楽を演奏することを試みた」と表現しています。
このライヴは、当時の日本のクラシック音楽界に大きな影響を及ぼしました。
ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ムター,BPO&カラヤン ライヴ録音 1984
1984年に指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンとアンネ・ゾフィー・ムターが共演したベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、この名作の最も有名な録音の一つです。
ムターの演奏は名人芸でありながら情熱的で、ヴァイオリンの技術的な熟練と、思慮深く、魂のこもった曲の解釈とが一体となっています。
カラヤンの指揮も同様にムターの演奏がオーケストラの上に舞い上がるような、みずみずしくロマンティックなサウンドで、印象的なものとなっています。この録音は好評を博し、今日でも名盤とされています。
チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調 Op.74 《悲愴》ウィーンフィル 1984
チャイコフスキーの交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」は、悲劇と迫り来る運命の感覚を語る、感情的に強烈で力強い作品で、作曲家の最も愛する作品の一つです。
1984年、指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によって、美しく演奏されました。カラヤンの解釈は情熱的で、心をつかむものであり、オーケストラの演奏は最高級のものでした。
この交響曲の構成はユニークで、作品全体がチャイコフスキーの天才的な才能を見事に表しています。
特にフィナーレの力強さは忘れがたいもので、あらゆる交響曲の中で最も素晴らしいエンディングの1つとされています。
マーラー:交響曲第9番 ベルリン・フィル 1982 ライヴ
1982年、指揮者カラヤンとベルリン・フィルがマーラーの交響曲第9番を生演奏したことは、歴史的な出来事でした。
ベルリンのフィルハーモニーで行われたこの演奏は録音され、ドイツ・グラモフォンのCDとして発売されました。この交響曲の録音は、最も高く評価されたものの一つであり、解釈の傑作と称されています。
カラヤンの解釈は明晰で正確であることが評価され、演奏は感情的な深みと激しさをもって賞賛され、1983年にディスク大賞を受賞し、その後も高い評価を得ています。
R.シュトラウス:アルプス交響曲 ベルリン・フィル 1983 ライヴ
1983年、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルの演奏で行われたリヒャルト・シュトラウスの「アルプス交響曲」のライブ演奏は、絶賛され、今日でも懐かしく思い出される演奏でした。
1911年から1915年にかけて作曲されたシュトラウスの広大なトーンポエムを様々な楽器を駆使した大編成のオーケストラで、山登りとそのさまざまなステージを鮮やかに音像化した2時間の公演となりました。
1955年から1989年までベルリン・フィルの音楽監督を務めたカラヤンは、正確で統制のとれた指揮スタイルで知られており、特にシュトラウスの音楽には相性がよく、彼の指揮によるフィルハーモニーの演奏は、明瞭さ、バランス、エネルギーに満ちていると賞賛されました。
また、聴衆はその感情の深さと激しさに深く感動し、これまで録音された作品の中で最高の演奏の一つであると言われています。
ベートーヴェン 交響曲第3番 「英雄」 BPO&カラヤン ライヴ録音 1982
1982年、ヘルベルト・フォン・カラヤンが指揮し、ベルリン・フィルが演奏したベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」のライブは、クラシック音楽の歴史において最も象徴的なパフォーマンスの一つです。
ベルリン・フィルハーモニーで行われたこのコンサートは、「ベルリンフィル創立100周年記念コンサート」として行われました。
この演奏はドイツ・グラモフォンによって録音され、カラヤンの強烈な作品解釈の一端を見ることができます。この象徴的な交響曲を力強くドラマチックに解釈し、オーケストラを巧みに導きながら他の指揮者よりも速いテンポで曲の持つ雄々しさや大胆な性格を引き出しています。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は正確さと感情、そして比類なき卓越した技術で演奏し、スリリングな音楽体験を作り出します。
1982年の「英雄」の演奏は今でもこの作品の決定的な解釈の一つであり、カラヤンの指揮者としての偉大さを証明するものとして当時世界最高のオーケストラの一つであるベルリン・フィルの力強さと美しさを再認識させるものでもあります。
ベートーヴェン 交響曲第9番 BPO&カラヤン ライヴ録音 1977
1977年、指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンとベルリン・フィルによるベートーヴェンの交響曲第9番の演奏は、この作品のライブ演奏の中で最も素晴らしいもののひとつとされています。
ベルリン・フィルは世界で最も尊敬されているオーケストラの一つということもあり、長年ベートーヴェンの音楽を支持しているカラヤンによって、演奏は力強く情熱的で、音楽に対する情熱が伝わってくるものでした。
聴衆はスタンディングオベーションで反応し、それ以来この演奏は批評家から高く評価されています。カラヤンが1977年に行ったベートーヴェンの交響曲第9番の演奏は、彼の指揮者としての技量と芸術性を顕著に示すものです。
ドヴォルザーク 交響曲第8番 BPO&カラヤン ライヴ録音 1973
1973年、指揮者カラヤンとベルリン・フィルによるドヴォルザークの交響曲第8番のライブ演奏は、聴衆にとって忘れられない体験となりました。
カラヤンがベルリン・フィルを率いて、ドヴォルザークの傑作を情熱的かつ力強く解釈し、スコアを深く理解するとともに強いドラマ性と激しさ、音楽のニュアンスと繊細さを真に照らし出すダイナミックレンジで演奏したのです。
聴衆はこの演奏に魅了され、スタンディングオベーションと万雷の拍手が送られました。
この演奏は批評家から広く賞賛され、作品に対するパワフルで情熱的なアプローチと、優れたオーケストラの演奏は史上最高の演奏のひとつと賞賛する声もありました。
プッチーニ《蝶々夫人》全曲(1,2)カラス/カラヤン指揮
蝶々夫人』は、イタリアの作曲家ジャコモ・プッチーニによるオペラです。1904年に初演され、プッチーニの代表作のひとつとされています。
物語は日本を舞台に、若い芸者蝶々さん(蝶々夫人)が、来日したアメリカ海軍士官ピンカートンと恋に落ちるというものです。ピンカートンはわずかな期間で日本を去り、蝶々さんは心に傷を負い、一人残されます。
1955年、『蝶々夫人』はオーストリアの伝説的指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンが指揮し、名ソプラノ、マリア・カラスが主演しました。カラヤンとカラスによるこのオペラの解釈は高く評価され、今でもこの作品のベスト盤の1つとされています。
カラヤンの名演はまだまだ沢山あります。
映像や音声もこれほど良いものが沢山残っていることは、素晴らしいの一言に尽きます。
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